写真展「熱と空気」の舞台裏

写真展「熱と空気」の舞台裏

今回の展示は写真の雰囲気から黒パネルが合うと考え、パネル貼りは黒にしました。A0サイズに近いものは持ち運びができるようにA1サイズを2枚継いでいます。貼り付けはコマンドタブ、A0サイズは念のため釘でも止めました。写真の小口から見える色も意外に重要なんですよね。黒は締まった雰囲気になるのも良いです。

カロブックスさんでの展示は初めてでしたので、図面上にレイアウトをして、試行錯誤を重ねました。現場ではほとんどそのまま展示することができました。
A0サイズに近いサイズを2枚、A3が16枚、A4が14枚、A3を額装1枚、A4を額装2枚、展示の文章をA4サイズで1枚と結構な枚数になりました。

今回の展示にかかった費用をざくっと。
・プリント用紙代 8250円
・インク代 22000円
・外注プリント代 10600円
・DM代 10200円
・額、マット(2枚分)12300円
・コマンドタブ、ひっつき虫など 4200円
・梱包エアキャップなど 2600円
・ハレパネ黒 23200円(予備含む)
・ハレパネ用 ローラー 1848円
ここまでの合計で 95198円
・在廊時の飲食代 10500円
・ギャラリー使用料 80000円
を合わせると、185698円となりました。交通費や作業費、プリンターの金額なども入っていないので、2週間のこの規模の展示、ほぼパネル貼りでざっくり20万はかかるということがわかりました。これから展示をしてみたい方の参考になればと思います。
ちなみにプリンターはEPSON 5-V、用紙はピクトリコのセミグロスペーパーです。

写真集については、しっかりとお金をかける勇気がなく、最初はネット印刷で制作を考えていました。編集を恩師でもありますタカギトオルさんにお願いし、何度もセレクトと撮り直しを重ね、どんどん良いものになっていきました。52Pにも及ぶ写真の編集とセレクト、データーつくりは一人では到底できませんでした。

根気強くお付き合いくださり、本当に本当に感謝しています。目をつむったお姿もお茶目!初日に来てくださり、写真集もお買い上げくださいました!

入稿の段階で、簡易校正をしたところ、紙質や印刷の色の出方など、このままでは納得のいかないものが出来てしまうと思い、友人の紹介で京都の修美社さんにお願いできることになりました。

紹介してくれた友人は後ろ向きで写真(笑)いつもいつも助けてもらっています!ありがとう!

修美社の山下さん。急なお話だったにもかかわらず、10/22の個展初日に間に合わせていただき、本当に感謝しています。
会期中になんと53冊もの写真集が旅立っていきました!

ご提案してくださり、箔押しも!自分だけでは思いつかなかったです。熱と空気というタイトルがより生きてきました。

今回の事で、ものづくりをするにはやはり対話が必要だなと実感しました。ネット印刷がダメというわけではなく、使い分けが大事。DMはネット印刷にお願いしています。
印刷に関してまだまだ未熟な知識しかない私が大量のデータを操るのは難しく、相談に乗っていただきながらものづくりが出来ることの大切さを思い知りました。
やってみないとわからない事がまだまだたくさんありますね。
作品作りを通して一歩前に前進したように思います。

今回の展示と写真集に入れている作品は、ほとんどがフィルムで撮影をしました。35㎜とブローニー。当初は特にお話していなかったんですが、ほとんどフィルムなんですとお話すると興味を持ってくださる方がたくさん。
機種はPENTAX67、EOS1V、OLYMPUS OM-1を使って、ISO400のフィルムを使っています。フィルムはFUJISUPERXTRA400(35㎜)portra400(35㎜、ブローニー)を使いました。
現像とスキャンは西宮のFRAME*さんにすべてお願いしています。

吹きガラスは12年ほど続けていて、私自身の吹きガラスの作品も少し置かせていただくことになりました。
これが予想を超えて好評いただきまして、なんと51点もの作品が旅だっていきました。

初日はグラスを20点ほどシュッと(笑)並べていたのですが、二回ほど追加し、最後のあたりは前半置いていなかったペーパーウエイトやお猪口も置きました。追加のお知らせをしたら2回来てくださった方も!

写真展ではありましたが吹きガラスを目当てで来てくださる方もいらっしゃって、結果的に両方見ていただくことができたので良かったと思います。
いつか吹きガラスの個展もしたいと思っています。

そしてそして、めっちゃおいしいカロさんのカレー!

サンドイッチに

飲み物。

カロブックスの石川さんにも本当にお世話になりました。2日間在廊できませんでしたが、10日間の個展を楽しく過ごすことが出来たのは石川さんのおかげです。ありがとうございます。

写真展の準備中に騒音問題により引っ越しをすることが決まったのが9/27。29日に物件を決め、8日に鍵渡し、17日に引越し、19日に搬入と目まぐるしい毎日でした。19日の搬入日に持っていけなかったA0サイズのパネルは22日の初日に搬入。写真集も初日に無事間に合いました。
19日と22日は天気予報では雨。それが搬入時は雨が上がり、お天気にも味方についてもらったようでした。
仕事でも何でも重なるときは重なると良く言いますが、今回は人生の岐路のようなところにまさに今も立っていて、考え方がいろいろと変わっていっています。

たしかなことは、何があっても生きていれば日々は進んでいくし、一人では何もできないということです。

理不尽なことをするのも人であれば、助けてくれるのも人であると思います。

これからも今までのご縁を大切に、私も人の役に立つことを少しでもしていきたいと考えています。

たくさんの人の助けを借りて私は今日も生きています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。



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