トップ画像はフィルムの一眼レフカメラ。フィルムカメラって、見た目がかわいいものが多いんですよね。
今回はデジタル一眼レフの中から選びますが、予算15万くらいでいくつかピックアップします。
(今回はライターさん向けに選んでいますが、講座に来ていただいているみなさんにはAPS-Cの一眼レフと50㎜単焦点の組み合わせをお勧めしています。そのあたりは過去記事のこちらをご覧ください。)
ライターさんのご希望が
「取材時に人物や内観などを撮影することがあるのと、子供の写真を日常的に撮る2つです。」
ということで、取材時にレンズを交換するのは中々難しいので、ズームレンズで広角側(広い範囲が写る)で内観や風景などを撮ることができて、標準(人の見た目に近い)焦点距離で人物撮影をする。
お子さんの日常や、旅行先でもレンズを変えずにいい感じで撮りたい。
せっかく一眼レフを使うなら背景をぼかしたような写真も撮れるといいなという感じで選んでみました。
今のカメラはオリンパスのPENだそうですが、レンズが壊れたかな?ということでしたので、思い切って別メーカーで選ぶのも選択肢の一つかと思います。レンズが使えるなら同じメーカーでボディを買い替えるのも良いです。
今回はおすすめカメラと一緒に基礎的なことも書いているので、とても長くなっています。気合入れてついてきてください(笑)。
フィルムカメラ好き(私も)の人の心をくすぐるデザイン性も良いカメラ、
FUJIFILMのX Seriesがあります。使い方がフィルムカメラと似ている設計になっています。
まずは私が使っているので詳しいX-T10の後継機、X-T20のレンズキットをご紹介します。APS-Cセンサーサイズ。
フジフィルムは肌色がきれいでお子さんや女性のポートレートなんかにも良いと思います。またJPG撮って出しの画像に定評があり、私も好きです。CANONの画像は必ずRAWというフォーマットで撮ってRAW現像をしますが、このカメラの場合はJPGをそのままSNSにUPしたりしています。
wifi機能もついているので、イベントの様子なんかをそのままiPhoneに転送して(アプリで簡単にできます。)ネット上にUPもスイスイできます。
フジフィルムのXシリーズはファインダーが最初からついているのと、カメラメーカーなので、色もいい感じだと私は思います。
最近T-30が出たとか。そちらの方がよりいいかな?
アマゾンだとこの価格。
【良くある「レンズキット」についてくるレンズについて】
このレンズは18‐55㎜ F2.8-4.0
とあります。これは18㎜(広角側)だとF値が2.8で55㎜(標準側)だとF値が4.0になるレンズです。
ん?なんのこっちゃ?となりますよね。
まず、焦点距離ですが、50㎜が標準と呼ばれています。(ここセンサーサイズによって変わるんですが、詳しく説明するとこんがらがるので簡単に。)
標準とは人の見た目に近いので、例えば街を歩いていて素敵な景色だなと思ってシャッターを切るとだいたい見た感じで撮れる焦点距離。
上の2枚はX-T10ボディで50㎜の単焦点レンズを使ってF2.8で撮った写真。
お散歩カメラには仕事で使っているカメラは重すぎるのと、教室に来られる生徒さんにミラーレスの方が増えてきたころに、みなさんのカメラも参考にしてかなり選んで買ったカメラです。X-T10ボディと単焦点レンズを2本買いました。
50㎜と35㎜。共に比較的お値段がお安く、F値も2.0という明るい(ぼける)レンズです。
35㎜単焦点F2.8で撮った2枚。
18㎜というのは広い範囲が写るので、風景や建築物なんかを撮るのに適しています。でも、端の方がひずんでしまうので、人物を撮るときはできるだけ構図を真ん中で撮ったほうがいい感じに写ります。
これはお仕事で撮らせていただいたので別のフルサイズで撮った写真です。
(ひずみがすごいので) あんまり使いたくないけど12㎜で撮った写真。
見比べていただくとわかるかと思うのですが、数字が小さくなるほどひずみがひどくなります。ダウンライトが円に見えません。
私は建築の完成予想図を作画する仕事もしているので、アングルを出すときはなるべく24㎜くらいまでに抑えたいのですが、1枚で見せたいとなったときに18㎜とか12㎜(ほんまは使いたくないけど・しつこい)で作画することもあります。そうすると、狭い部屋が広く見えるので、実際店舗やお家ができたときに、思ったより狭く感じる。といったことになることも。
【ひずみについてわかりやすく】
こちらiphoneで普通に撮ったグラス。iphoneは結構な広角レンズが付いています。
こちらiphoneのカメラをズームにして撮った写真。(標準寄り)
どちらがこのグラスに近いでしょうか?2枚目だと思います。広角だとひずむってこういう感じです。
話がだいぶそれました。
おすすめのレンズキットは18‐55㎜でF値が2.8-4.0となっているので、55㎜側にすると、少しボケ感が変わります。
と、焦点距離を変えるとボケ具合が変わります。この写真はフルサイズ50㎜で撮っているので、ボケ具合も若干変わるし、写る範囲も違いますが、ボケ具合の参考として見てください。
55㎜側にすると最小F値が4.0にはなってしまいますが、良くあるレンズキットは18‐55㎜ F3.5-5.6 というものが付いてきます。それに比べてフジフィルムのこのレンズはお財布にやさしめで数値が稼げています。
予算に余裕があればT20のボディにこちらのレンズをお勧めします。
こちらのレンズは16‐55㎜F2.8
先ほどのレンズは18‐55㎜F2.8-4.0
この違いは16-55㎜のほうはF2.8通しで、55㎜側にしてもF2.8でたくさんぼけてくれます。
ただお値段が……
高いですが、このレンズを買っておけばレンズを買い足す必要はなく、レンズも交換せずに済みます。
私が持ってる上記の2本はお値段がこんな感じ。
ほんとはこのあたりが欲しいのですが(笑)仕事用カメラじゃないし、レンズ2本とボディでもF2のほうが軽いので、これを買いました。
レンズを交換したくない人は
X-T20のレンズキット(18‐55㎜F2.8 – 4.0)
レンズを交換しても良いよという方は
X-T20と23㎜、35㎜、50㎜のF2の単焦点の組み合わせが良いかなと思います。単焦点1本で始めたい場合は35㎜をお勧めします。50㎜だとちょっと建物とかを撮るときに入りきらない事が多いです。
先日の記事のセンサーサイズのこともあるので。
予算ならあります!という方は!
XT-3のレンズキットも良いかも。
まあでも価格がこうなってくると、他のメーカーのフルサイズも興味深くなってきます(笑)
XT-3とXT-20の比較表はこちら
センサーサイズが少し大きいのと、新しいタイプになっているようです。
XT-2のレンズキットだとアマゾンでこの価格。XT-2はプロの方でも使ってる人も多いと聞きます。
FUJIのカメラは使い勝手もすごく良くて、
シャッタースピードはこのダイヤルをAにしておくと勝手にシャッタースピードを合わせてくれます。(絞り優先という機能です)シャッタースピードを自分で合わせるとマニュアル撮影になります。
F値を選ぶとボケ具合が変わるので、写真の印象が変わります。絞りを自分でコントロールして、シャッタースピードは勝手に合わせてもらい、もうちょっと明るく、とかもうちょっと暗くというときには
このダイヤルをプラス側に回すと明るく、マイナス側に回すと暗くなります。CANONのミラーレス(最近出たフルサイズじゃないよ)も、このダイヤルついていて使いやすいです。
あと、教室ではISOを自分で選びましょうとお伝えしていますが、ISOもここでAUTOで範囲を選べます。シャッタースピードの下限も選べます。
それとホワイトバランスもオートできれいです。
ああ、語りだすときりがないので、詳しく知りたい方は是非、4月スタート予定の写真教室へお越しください(笑)。
4名様以上集まれば出張講座もやりますので、お気軽にお問い合わせください。
他のおすすめはまた後日。書き始めたら長くなってしまってすみません。