年末の暖かい日に親子3世代でのお散歩に同行し、撮影をさせて頂きました。
以前成人式の前撮りをご依頼くださったご家族で、親子3世代での撮影をご希望でした。
あれから数年たち、成人式で撮影させていただいた娘さんは就職をされ、帰省のタイミングでの撮影になりました。
コロナ禍でなかなか会えないおばあちゃん、貴重な時間を共にさせて頂きました。
帰省しても高齢の家族とは食事を共にするのも自粛をされているとおっしゃいます。食事はともにできなくても一緒に散歩しながら、撮影の合間だけマスクを外して。それも良い思い出になるのではないかと思っています。
家族写真撮影のお仕事は、ご家族の思い出のお手伝いと言いつつ、私も一緒に思い出に参加させていただいていて、ご家族と共に楽しい時間を共有できることをうれしく思っています。
去年は企業様からのお仕事が激減してしまいましたが、コロナ禍になり、普通の毎日の大切さを痛感しました。出張撮影では密にならない場所で距離を取って、マスクをし、撮影をさせていただいています。
以前ご依頼いただいた後、モノクロも良いなとお聞きしていたことを思い出し、自分の中で良いと思った写真をモノクロ現像してプリントをし、納品させて頂きました。
モノクロ写真、想像以上にとても良いなと思いました。
色の情報がそぎ落とされ、表情が引き立つような気がします。
モノクロと言っても彩度を落として終わりというわけではなく、画像の調整をしています。フィルム時代にはグリーンのフィルターを取り付けてモノクロフィルムで撮影すると肌がきれいに撮れたそうです。デジタルの時代になってもその技術は受け継がれていて、グリーンフィルターを重ねたうえ微調整をしています。
出張撮影のご依頼をいただいた時、なるべくプリントをお渡ししたいと思っています。少し前からクラウド納品のみを選べるようにしたのですが、∔1000円でデータCD-R納品と2Lサイズのプリントをお渡しできるようにしています。
プリントをお渡しするのにはいくつか理由があるのですが、一番大きな理由は写真を飾ってほしいなと思っているからです。お忙しい毎日の中で写真をデータ納品したはいいのですが、プリントするという事がなかなかなく、スマホの中で見るだけではもったいないと思っています。
プリントをお渡しすれば飾って楽しんでいただけるなと思っています。
もう一つは写真の色味やコントラストはスマホやPCによって見え方が変わってしまうという事があげられます。実はPCの画面というのは購入した時はどちらかというと青っぽいのですが、経年劣化で少しずつ赤っぽく変化していってしまいます。そういうことがあるので、仕事で使うモニターはキャリブレーションと言って色やコントラストなどを一定期間毎に調整してくれるものを利用しています。
またスマホの画面も1台1台微妙に違いますし、プリントもお店によってもプリンターによっても色合いやコントラストなどが違ってきますので、自分が思っている印象と違ったものが独り歩きする危うさがあり、プリントをお付けしています。
作品展では自分の作品を自分でプリントをしていて、PCの画面とプリンターを調整して納得いく色合いにしています。お渡しするプリントも同じ。納得したものをお渡ししたいと考えています。
ご自身でプリントされる際には自動で出てくる自販機タイプのものではなく、お店プリントで人が一枚一枚色を調整しているところで注文するのが良いと思います。
全く違った仕上がりになるので、大切な写真はそういった部分を大事にしてくれるところにお願いするのが良いと思っています。
カラーでもモノクロでも楽しい時間をこれからも写真に残していけたらと思っています。
ご依頼いただきありがとうございました!