さて前回の続き
レンズキットかボディ単体で買うか、ここが結構重要ポイントなんです。
レンズを選ぶときのポイントはズバリF値と焦点距離です。
F値について詳しくは教室で勉強していますがここでは簡単にF値は数字の小さいものを選びましょう!
レンズキットでついてくるレンズはこのF値の数字がおおきかったりしますので、単体で買うのがおすすめです。
レンズには大きく分けて2種類あります。
・単焦点レンズ
これはシグマの30㎜単焦点F値が1.4のレンズです。
フルサイズでは50㎜のレンズが標準レンズとされています。
標準レンズは人の見た目と近い感じで写真が撮れます。30㎜は50㎜より広角よりです。
広角レンズと言って数字が小さくなるほど広い範囲が撮れます。
APS-Cサイズのカメラの場合は焦点距離が1.5倍とか1.6倍(メーカーによって若干違います)になります。
良く「35㎜換算で~」とありますがフルサイズとAPS-Cサイズではイメージセンサーの大きさが違います。
イメージセンサーの大きさによって写る範囲(画角)が変わってきます。ややこしいですね。
キヤノンの場合は約1.6倍になってしまうので30㎜のレンズをAPS-Cのカメラにつけると35㎜換算で48㎜となります。
こちらはマニュアルレンズ(自分でピントを合わせる)なのですが、フォクトレンダーの40㎜単焦点F値が2.0のレンズです。
普通はデジタルカメラにはAFレンズと言ってオートフォーカスでピントを合わせてくれるレンズが多いのですが、このレンズはマニュアル専用です。
デジタルのマニュアルはシビアなんですが、自分でピントを合わせるのも面白いですよ。
こちらはタムロンの90㎜単焦点 F値2.8のレンズ。マクロレンズと言って近い距離でピントが合うので虫とかお花を撮るのに良いですね。
90㎜と数字が大きくなっています。中望遠レンズで遠くのものが撮れますが写る範囲は狭くなります。ポートレイトなどに良いですね。
さて次は
・ズームレンズ(多焦点) ついてみていきましょう。
文字通りズームできるレンズです。
これは24-70㎜のF値4.0のレンズ。F値は変動しません。
キヤノンのEOSKissX7 Wズームキット の写真です。
レンズキットには 18-55㎜と55-250㎜の2本ついているものが多いかと思います。
これだけの焦点距離をカバーできたら集合写真から遠くの鳥までズームで撮れちゃいますね。
ただ残念なことに18-55㎜ F値が3.5-5.6とあります。F値の数字が大きめで変動していますね。
これは18㎜の時はF値開放は3.5なんだけど55㎜にすると5.6になってしまうんです。
F値についても教室では詳しく説明しています。
実際にF値が違うとどうなの?ということで、実際撮った写真で違いを見てみましょう。
こちら↑はF1.4で撮った写真。ピントは鼻です。手前の耳や手なんかもキレイにボケています。
こちら↑はF8.0で撮った写真。同じくピントは鼻です。ネコの耳も手もくっきりしていますね。背景も見比べてください、ボケ感がこんなに変わります。
一眼レフの魅力はズバリボケ味!赤ちゃんや子供さんの写真もF値の数字の小さなレンズで撮ると一味違う感じに。
と、今まで見てきましたが
「じゃあ数字が小さくてズームしてもF値の変わらないレンズがいいんじゃないの?」そうなのですが、お値段もお高くなりますし、何より重いのです。
単焦点レンズは薄くて軽いものも多いので、APS-Cの軽いボディとの相性も良いです。
ボディとレンズの重さのバランスは大切で、前回書いていたEOSKISSのボディに重いズームレンズをつけて困っていたことは、バランスなんです。
レンズの方が重くて常にカメラがおじぎしているような感じになっていました。バランスが悪いと首も疲れます。
重い機材の場合はかわいさより機能重視のストラップもありますので、気になる方は聞いてくださいね。
そしてもう一つ、単焦点レンズはズームができないので、被写体に対して自分が動くことになります。
画面に収まらなければ後ろに下がらなくてはいけないし、顔をもっとアップで撮りたいとなったら近づかないといけません。
ズームレンズだと自分が動かなくていいのに~と思いますが、最初は単焦点で自分が動く(立ち位置の移動)ことが重要なのです!
レンズの距離感がつかめてくるので、すてきな瞬間を見つけたときに素敵な距離感、切取り方で写真が撮れるようになってきますよ!
次回は最終回(笑)
じゃあ実際どのあたりを買えば?を見ていきたいと思います!